著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

白血病は抗がん剤が効きやすい 治癒率が8割超に上る種類も

公開日: 更新日:

 来年の東京五輪に向けて、ショッキングなニュースです。競泳女子日本代表の池江璃花子選手(18)が12日、白血病であることを自らのツイッターで報告。(合宿先の)オーストラリアから緊急帰国して、検査を受けた結果、「白血病」という診断が下されたといいます。

 会見した三木二郎コーチによると、「今まで見たことがない、肩で呼吸する場面があった」と語っています。練習中に体調が悪くなっていたのでしょう。4日に現地で受けた血液検査の結果が6日に出て「早く帰国して検査を受けた方がいい」と受診を勧められたそうです。

 15歳未満の小児がんでは、白血病が4割。15~19歳のハイティーンでは、白血病が24%。いずれも最多で、若い方の白血病は珍しくありません。

 白血病は、白血球になりかけの細胞が、成長過程でがん化してほかの細胞を押しのけて増殖する病気。ある一定の細胞だけががん化する「急性白血病」と、さまざまな成長過程の白血球が増殖する「慢性白血病」に分かれます。

 急性は熱やだるさなどの症状がつらく、検査の結果、診断されることがありますが、慢性は自覚症状に乏しい。健康診断を受けたり、別の病気で血液を調べたりして、判明することが多い。コーチの話や受診の状況から推察すると、池江さんの白血病は、急性なのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横綱豊昇龍の休場より気がかりな“心の不調”…不眠と食欲減退で体重約10キロ減の不安

  2. 2

    消費税減税打ち切り時の現金支給案に経済界が不満「結局は時間とコストのムダ」

  3. 3

    内閣改造で浮上「自民裏金議員」起用案 永田町でささやかれる入閣候補4人の名前

  4. 4

    庶民は景気悪化に身構えている お気楽なものだ「官邸おこもり」首相動静

  5. 5

    女優・朝岡実嶺さん15年ぶりに舞台出演「亡き夫はどこかで見守っていると思います」

  1. 6

    井伊直政(4)超ブラックな家風 昔から家臣が少ない

  2. 7

    橋本愛の「れなちゃん」呼びが反響…のん“テレビから干された”10年で「あまちゃん女優」脱し独自ブランド確立

  3. 8

    中日・井上監督が目下最下位、6年連続Bクラス濃厚でも来季続投に“自信&意欲マンマン”のワケ

  4. 9

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  5. 10

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由