咳・痰が長引く…胸部レントゲンの他にプラスしたい検査は

公開日: 更新日:

 もうひとつ見逃せない肺炎が過敏性肺炎。カビや細菌などを断続的に吸い込むと、アレルギー反応が生じる病気です。たとえば、エアコンのフィルターや風呂場の壁、風通しの悪いクローゼットなどはカビが繁殖しやすい。

 カビでピンときた皆さん、そう、カビが原因のケースでは、暖かくなるこれからの時季に悪化しやすいのが過敏性肺炎の特徴で、しばしば夏型過敏性肺炎と呼ばれます。咳や倦怠感、微熱などで夏風邪のような症状が続き、風邪の薬を飲んでも良くならない。ところが、秋になって涼しくなると良くなって……。知らずにいると、毎年夏にぶり返すのです。

 では、過敏性肺炎を見つけるには、どうするかというと、血液検査でアレルギーの原因となる抗体をチェックするのが一番。ほかの肺炎と見分けるため、炎症反応の検査や胸部CT、呼吸機能検査などもプラスします。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり