著者のコラム一覧
横山啓太郎東京慈恵会医科大学教授

1985年東京慈恵会医科大学医学部卒。虎の門病院腎センター医員を経て現在、東京慈恵会医科大学教授。同大学晴海トリトンクリニック所長。

全科目満点は目指すな モチベーションはビリギャルに学ぶ

公開日: 更新日:

「まずはワクワクした目標を立てることです。『ダイエット』や『生活習慣病の治療』も、がむしゃらにやるだけでは効果は望めません。受験と同様、長期間のチャレンジになるため、モチベーションを維持できる目標が必要です」

 ビリギャルの志望校は慶応大学だった。理由は「イケメンがいそう」だったから。周りからすれば変わった動機かもしれないが、心が浮き立つようなこの目標が猛勉強の原動力になったという。

「今は高血圧で具合が良くないが、体調を整えて80歳で海外旅行に行く、70歳で彼女をつくるなど、想像するだけでワクワクできるような目標を立てるといいでしょう」

 ただし、それを達成するには自身の性格や能力を熟知した上で、計画を立てる必要がある。

 ビリギャルが慶応大学を志望校にしたもうひとつの理由は、私大受験なら3科目の勉強で済むからだろう。国公立大学を目指して9科目すべてに高得点を取ろうとしたら失敗していたかもしれない。

「全員が血圧、血糖値、尿酸値などすべての検査項目で好成績を狙う必要はありません。ポイントとなる指標をクリアすればいい。大事なのは目標を達成するためのマインドや日々の取り組み方を私たち医師らと共有し、チームで立ち向かうことです」

 ビリギャルも塾の先生をはじめ母親ら家族と目標を共有することで成功した。

「チームなら途中で挫折する確率は低くなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」