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横山啓太郎東京慈恵会医科大学教授

1985年東京慈恵会医科大学医学部卒。虎の門病院腎センター医員を経て現在、東京慈恵会医科大学教授。同大学晴海トリトンクリニック所長。

同じ考え方が大切 健康の「イチロー」や「本田圭佑」になる

公開日: 更新日:

 なぜ私たちは、「イチロー」(プロ野球選手)や「本田圭佑」(プロサッカー選手)になれないのか? 子どもたちに、将来の夢をテーマに作文を書かせるわけではない。中高年に向けた医学話だ。

「受け身の外来」から「体験する外来」を目指して「行動変容外来」を開設した東京慈恵会医科大学の横山啓太郎教授。「慈恵医大晴海トリトンクリニック」所長として「ライフデザインドック」も本格スタートしたが、誰もが知っているイチロー(写真)や本田を引き合いに、健康のあり方を説く。

「イチローや本田、フィギュアスケートの世界チャンピオン・羽生結弦らの一流選手には共通の考え方、習慣があります。例えば『今日の自分は、過去の選択の結果』と考えて努力していること。子ども時代から終わり(理想の将来)を思い描き、逆算して物事を始めていること。感謝を口にして周囲を味方につけていること。物事を重要度(高・低)と緊急度(高・低)に分けた場合、『重要度が高く緊急度が低い』ことを大切にしていることなどです。これらは長く健康を維持するのに必要なメカニズムでもあるのです」

 実際、イチローは、3歳から野球を始め、ドラフト入団では「契約金1億円以上が目標です」と語っていた。さらに「僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って……」と、目標を掲げて努力をしてきた。

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