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北沢伊斉藤歯科医院院長

1977年7月8日、長野県生まれ。斉藤歯科医院院長。2003年に日本大学松戸歯学部を卒業。同年から同院に勤務し、13年から院長に就任した。若手歯科医師に向けたセミナーの講師を務め後進の育成にも取り組んでいる。日本口腔インプラント学会専門医。千葉県歯科医師会所属。

キスで歯周病が感染するのは本当なのか?

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 本当です。確率は低いものの、歯周病はキスで感染する可能性があります。歯周病以外にも、ヘルペスや性感染症、そして虫歯の菌も同様に感染する可能性があります。もっと細かくいえば、食器やグラスの使い回しでも感染のリスクがあります。飲み会やバーベキューでお酒が入ったときの、楽しい気分になっての回し飲みなど、絶対に感染したくない方は注意が必要です。実は、大人同士以上に注意を払わなければならないのは「大人と子供間のキス」による歯周病や虫歯の感染です。たとえば母親が歯周病の場合、その子供は歯周病になり、母親が虫歯の菌を多く保有していれば虫歯になりやすくなります。これは「垂直感染」と呼ばれるもので、親族間では頻繁に見られる感染です。

 ある男性患者さんの体験談をひとつご紹介しましょう。おばあちゃんが孫へ口移しでご飯を食べさせようとしました。これが原因で嫁VS姑戦争が勃発。「汚らしい」「バイキンがうつる!」とお嫁さんは子供をひったくり、怒り狂ったそうです。この事件以後、決定的な溝ができてしまい、嫁は姑にかわいい盛りの孫を一切抱かせなかったとか。患者さんは間に入って大いに困ったそうで、「妻はもう少し言い方に配慮が欲しかった」と残念に思い、また、妻が神経質なことを言っているとも感じたそうです。

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