アルツハイマー病の新たな“共犯者”ミクログリア細胞の正体

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 もうひとつは頭部打撲などによって脳または脳を包む髄膜が損傷し、その刺激でミクログリアが活性化するケースだ。

「ほかにも腸や内臓に生じた炎症で迷走神経が活性化、その刺激が脳内に伝わりミクログリアが活性化するケースなども検討されています」

 この細胞が厄介なのは、通常の免疫細胞と違って外部刺激の強弱に応じて活性化の強弱が決まらないことだ。

「ミクログリアは、怒っている人が、自分の発した言葉に興奮して怒りに拍車をかけるように、小さな刺激でも、時間の経過とともに強く活性化することがあります。自分で発した炎症性物質を、新たな刺激としてとらえる受容体があり、それ故に激しく活性化する自己活性化ループというシステムを持っているからです」

■痛みや発達障害にも関係

 つまり、ミクログリアは軽く思える病気やケガで生じた小さな炎症でも活性化し、長時間をかけて過剰活性化する可能性がある。しかも、いったん活性化すると簡単に沈静化しない。20年以上かけて脳神経を破壊して認知機能を低下させるアルツハイマー型認知症の犯人と疑うには十分な素養を持った細胞なのだ。

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