離れて暮らす老親に突然のがん宣告…「看取り」経験を聞く

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 老親と離れて暮らしている人にとって、「親に何かあったら」は常に念頭にあるだろう。本紙水曜日掲載の連載「ニューヨークからお届けします」のシェリーめぐみさんは米ニューヨーク在住。関東地方で暮らしていた母親を、今年はじめに亡くした。享年87。その体験を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 昨年11月中旬にたまたま帰国し、両親が住む実家に泊まりました。すると母親が「足がむくむ」と言い出したんです。これはおかしいと近所の内科で血液検査をしてもらうと、「輸血しないと命が危ない」と。そのまま地域の中核病院に入院。MRIの結果、末期の胃がんで腸や肝臓にも転移しており、「余命3カ月」と告げられました。

 母親の貧血が分かったのは、約1年前。高齢のため、胃カメラや大腸内視鏡などをしませんでした。高齢者の場合、大量のバリウムを気管に詰まらせ、命を落とすなどの危険があるからです。鉄剤を飲んで良くなっていたので安心していたのですが、貧血は胃がんの症状だったのでしょう。

 87歳でのステージ4のがん。手術は無理。抗がん剤も年齢を考えると難しい。私はすぐに診療情報提供書や画像検査結果などの必要書類をそろえ、国立がん研究センター中央病院とがん研有明病院へ1人でセカンドオピニオンを受けに行きました。

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