がんゲノム医療 保険適用された遺伝子パネル検査が本格始動

公開日: 更新日:

■海外例では薬にたどり着くのは38%

 2種類のパネル検査が保険適用になったが、自由診療のパネル検査も継続して受け付けている。

「保険診療のパネル検査は、標準治療を受けたが効かなかった場合、または希少がんなど標準治療がない場合と、ある程度進行した患者さんが対象です。しかし、検査結果が出るまで1カ月くらい時間がかかってしまう。自由診療のパネル検査は、手術をした時点で検査を開始できるので、再発したときに使える薬があるかどうか、事前に調べておくことができるのです」

 いずれにしても、使える薬が見つかるのは少数。厚労省は、薬の適応外使用や未承認薬を自費で使える「患者申出療養」制度の整備を進めているという。

 がんゲノム医療はスタートしたばかりで道半ば。普及はもう少し時間がかかりそうだ。

【連載】気鋭の医師 注目の医療

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…