【歯周病】中高年は唾液量が減っても気づかずに進行させる

公開日: 更新日:

 いまの時季、熱中症はもちろんだが歯周病にも気を付けたい。歯周病は唾液の分泌量が減ることなどで口腔内が乾燥し、歯周病菌が増えることなどで発症する。とくに口渇感が乏しい中高年は、唾液が減っていることに気付かずに知らず知らずのうちに歯周病を進行させることもあるから要注意だ。「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に聞いた。

「中高年の口の中が乾燥しやすいのは、唾液腺の衰えや薬の副作用、唾液が出にくい糖尿病や老人性うつ病など唾液量が減って口腔内が乾きやすい要素が多いからです」

 しかも、猛暑下では睡眠不足や偏った食事により唾液の分泌を担う神経が乱れやすい。そうめんやうどんなど軟らかい食べ物を噛まずに流し込むことも多くなるため、通常の20~30倍分泌される食事中の唾液量も減る。

「ヒトは1日に500~600ミリリットルの唾液を分泌していますが、その99%は水分。猛暑で全身の水分が抜けて、唾液のもとである水分が減れば唾液量が減るのは当然です」

 困ったことに中高年は唾液が減って自分の口腔内が乾いているかどうか自覚しにくい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃