著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

計測するだけでデータ自動送信 IoTの実現が今や簡単に

公開日: 更新日:

 IoTという言葉をご存じでしょうか。「Internet of Things(物のインターネット)」の略語だそうです。いまやクルマも家電もインターネットにつながる時代。ただ、冷蔵庫や洗濯機がインターネットにつながったからといって、喜ぶ人は少数派です。IoTの本質は、通信機能を持ったセンサーにあります。センサーが感知したデータを、素早くスマホやPCに吸い上げ、自動化や仕事の効率化に役立てようというのです。

 そういうことが分かったところで、本題に戻りましょう。活動量計や家庭用血圧計も、センサーの一種とみなすことができます。しかも、通信機能を持ち、スマホアプリと連携して、いろいろやってくれるわけです。つまり我々は、知らないうちに小さなIoTを身の回りにつくり上げ、活用しているのです。ただし、前回も言ったように、メーカーが異なる複数の装置を使って、IoTを実現することはできません。測定データをPCなどにダウンロードするのも難しい。その意味で、かなり窮屈なIoTといえます。

 この問題を解消するには、もう一歩進んだ技術を利用する必要があります。単にスマホと装置をつなぐだけでなく、スマホアプリを別のアプリやWebサービスとつないでしまう技術です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    高市自維政権で進む病人・弱者切り捨て…医療費削減ありき「病床11万床潰し」すでに3党合意の非情

  4. 4

    創価学会OB長井秀和氏が語る公明党 「政権離脱」のウラと学会芸能人チーム「芸術部」の今後

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 7

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 10

    まだ無名の「アマNo.1サウスポー」評価爆上がり!23日ドラフト「外れ1位」なら大争奪戦も…