著者のコラム一覧
中山祐次郎外科医

1980年生まれ。鹿児島大学医学部卒。都立駒込病院大腸外科医師(非常勤)として10年勤務。現在は福島県郡山市の総合南東北病院に外科医として籍を置き、手術の日々を送る。著書に「医者の本音」(SBクリエイティブ)、小説「泣くな研修医」(幻冬舎)などがある。

医学部アリは82校…私立より国立大学出の医者の方がいい?

公開日: 更新日:

 ――やはり国立大出の医者を選んだ方がよさそうですね?

「いえ、私はそうは思っていません。どの大学の医局にも所属していない私は、自ら行きたい、学びたい病院で手術をしてきました。その私が見てきた経験で話すと、出身大学と医者の技量はまったく無関係です。いい医者にはコミュニケーション力といった総合能力も含まれますし、少なくとも臨床能力は国立大卒も私大卒も差はありません。外科医という視点で手先の器用さで言えば、平均的な偏差値の大学出身である僕らの方が上かもしれません(笑い)」

 ――では、メディアに出ているような医者は優秀なのでしょうか?

「知り合いの医者がたくさんテレビに出ていますから、大変申し上げにくい話ですね。最近は医療や健康を扱う番組も増えていますが、中には効果を誇張したり、むやみに恐怖をあおる内容もあります。医者が正しく誠実にコメントしても、編集でカットされることも多いと聞きます。場合によっては『〇〇が大腸がんに効くと言ってください』と、台本を渡されることもあるそうです。そのため、一流と呼ばれる医者の中にはテレビ出演を嫌う人もいますし、テレビに出ている医者イコールいい医者とは限りません。とはいえ、世のテレビがすべてそうではなく、正しい知識を社会に広めたいという思いから番組に出演される医者もいます。私もありきたりでない意見を話させていただけるのであれば、前向きに出演したいと思っています」

(構成=稲川美穂子)

【連載】ドクターXが見分ける いい医者いい病院

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