のど<上>加齢とともに衰える…「のどトレ」の正しいやり方

公開日: 更新日:

「発声能力テストの平均値は、男性は約30秒、女性は約20秒です。のみ込む力が弱くなると、発声時間も短くなります。のど年齢テストは、5回以下では誤嚥肺炎のリスクが高くなるので要注意です。高齢になるほど空嚥下しにくくなるのは、のどの老化とともに唾液の分泌量が減るからです。肺年齢テストは呼吸筋のトレーニングにもなるので、週に2~3回行えば肺機能がだんだんアップしていきます」

 3つのテストで自分ののどと肺の能力の程度が分かったら、次は具体的な「のどトレ」のやり方だ。大谷院長はこれまで、のどや肺の機能の老化を防ぐ効果的な方法を考えてきた。それで結論に至ったのが、声を出すことで関連する筋肉を総合的に鍛えることが、最も簡単で効果的なのどや肺のトレーニングになるということ。来院する患者たちにも勧めているのは「音読」だ。

 音読のテキストとして用いるのは、大きな声で気持ちよく発声できれば何でもいい。名作、古典、お経など、お気に入りの本1冊を毎日少しずつ音読するのでもいい。

「音読トレーニングの目安とする時間は、1回1分、朝昼晩の1日3回(1日3分)です。もっと長く音読しても構いません。無理なく続けられるためにハードルを低く設定しています。重要なのは毎日、短時間でもコツコツと継続することです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景