インフルエンザウイルス 「つまようじ」に増殖抑制効果あり

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 クロモジはお茶もあるがお茶は喉や鼻をすぐに通過してしまう。だから予防効果は、クロモジエキスが喉や鼻にとどまり、洗い流されるまで数時間かかる飴の方が期待できるという。

 クロモジエキスを1日何回かに分けて摂取すると、インフルエンザウイルス増殖抑制効果がより高いことを突き止めたのは、信州大学農学部准教授の河原岳志氏。インフルエンザウイルスの標的となる培養細胞にクロモジエキスを加え、8分間処理。その後、クロモジエキスを除去してインフルエンザウイルスの増殖を見た。すると5時間経ってもウイルスの増殖を33%抑えられたが、5時間前と90分前の2回、クロモジエキスの8分間処理を行った場合は、ウイルス増殖抑制は80%。ほかの研究でも、クロモジエキスの処理回数が増えるほど、ウイルス増殖抑制効果が高まった。

 さらに河原氏は、同じくインフルエンザの抗ウイルス作用が高い茶カテキンとも比較。

「ウイルス増殖抑制力だけでなく、持続力でも茶カテキンよりクロモジエキスが明らかに勝っていた」(河原岳志氏)

 いずれも、ワクチン接種や手洗い、マスク着用などインフルエンザ対策の基本は大前提。しかし、それでも完全にウイルスをシャットアウトできない。“次の手段”として、今年はクロモジエキスを活用してはどうか?

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