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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

糖尿病は治らない…はかつての話 ポイントは早期治療にあり

公開日: 更新日:

 これまでこの連載では、どういう生活が糖尿病のリスクを高めるか、糖尿病が将来的にどれほど大きな問題になるかを紹介してきました。患者さんによく話していることも、同様の内容です。今回は、糖尿病における「希望」について取り上げたいと思います。

 糖尿病の基本概念として「治らない病気」というものがあります。たとえば日本人の死因第1位のがんは、早期発見であれば、完治も可能です。ところが糖尿病の場合、一度発症してしまうと、その後は厳格な食事制限が必要で、いったん投薬が始まれば一生飲み続けなければならないというのが“常識”でした。

 ところが近年、それを否定する研究結果が発表されているのです。つまり、糖尿病も「治る」可能性があるのです。2017年9月にポルトガル・リスボンで開催された欧州糖尿病学会では、「糖尿病患者が減量で適正体重に戻すことで、投薬なしで正常の血糖値を維持できる(寛解)可能性が高い」との発表がなされています。

 また、英国のニューキャッスル大学とグラスゴー大学の研究グループによって行われている「DiRECT」(糖尿病を寛解するための臨床試験)には、2型糖尿病患者298人が参加しています。これらの患者は低カロリー食を実施し、ウオーキングなどの運動を毎日行うとともに、専門スタッフからストレス対処法や睡眠法についてのアドバイスを受けています。

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