高血圧、糖尿病、肥満は50代でも心不全のリスクを上げる

公開日: 更新日:

血圧さえ下げればいい、血糖値さえ下げればいいという治療では不十分。今後は心不全予防を見据えた治療が必要です」

 リスク要因を抱えている人は、日常生活の注意点として「塩分制限(1日6グラム)」「体重チェック」を行う。塩分を多く摂取すると体液量が増えて心臓に負担がかかる。心不全ではむくみが症状のひとつで、むくむと体重が増える。1~2日で0・5キロ以上増加すると循環器内科を受診した方がいい。生活習慣の改善に加え、厳格な降圧やSGLT2阻害薬を服用するなど、心不全予防を考えた治療が推奨される。

高血圧糖尿病がある、心血管障害を一度でも起こしたことがあるという人は、心筋ストレスマーカーであるBNPまたはNT―proBNPを測ることもお勧めします。心不全でなければ、BNPが18・4を超えることはまずありません」

 BNPまたはNT―proBNPは心臓の負荷を反映する。血液検査で簡単に分かるが、専門医以外では心不全という病気の深刻さを認識していない場合もあり、測定に至らないことも。心不全に詳しい循環器内科を受診した方がいいだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」