高血圧、糖尿病、肥満は50代でも心不全のリスクを上げる

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 ある50代男性は、会社の健診で10年ほど前から高血圧と内臓肥満を指摘されていた。しかし面倒だからと病院に行っていなかった。1年前に糖尿病を指摘されたが、自覚症状がないため、やはり病院に行かなかった。ところが今年の健診で心電図をとったところ、左室肥大と言われ、循環器内科を受診。検査で心不全が判明した。

「一般的に心不全は高齢者に見られる病気です。しかし高血圧、糖尿病、肥満、動脈硬化などがあり、それらの治療を受けていない場合、50代でもリスクがあります」

■血圧、血糖値を下げる治療では不十分

 心不全は「早い段階であれば予防や治療が可能である」と先に述べた。

 米国の大規模臨床試験では、収縮期血圧を従来の140未満まで下げた群と、120未満まで下げた群とを比較。後者では特に心不全のリスクが低下し、生命予後を改善するという結果が出た。

 糖尿病では、余った糖を尿と一緒に排出し、減量効果にも優れる糖尿病治療薬SGLT2阻害薬が、ほかの糖尿病治療薬よりも心不全を減らし、死亡率も下げることが明らかになっている。

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