著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

乳がん<3>「術前補助薬物療法」は抗がん剤の組合せで3~6カ月間

公開日: 更新日:

 抗がん剤は、現在はAC療法(アドリアマシン+シクロホスファミド)として知られる組み合わせが主流になっています。期間は3~6カ月とされています。

 ホルモン療法は、単純に女性ホルモンを打つことだと思ってしまいがちですが、実際はそれと真逆です。女性ホルモン受容体が陽性の乳がんは、女性ホルモンを取り込むことによって活発に増殖します。ですから使う薬は、女性ホルモンを阻害する働きがあるものです。もっとも広く使われているのが「タモキシフェン」という薬です。

 閉経前の患者に対しては、「LH-RHアゴニスト製剤」が使われることもあります。女性ホルモンは卵巣で作られますが、それには脳からの「ホルモンを作れ」という指令が必要です。その指令をブロックしてしまう薬です。

 閉経後の女性は、主に皮下脂肪で、マルターゼという酵素の働きで女性ホルモンが作られます。そのため閉経後の患者に限って、マルターゼ阻害剤が使われることもあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ