新型コロナPCR検査結果のバラつきは検体の取り方にあった

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 ところが、隔離から23日経った2月24日、9回目のPCR検査で陽性に。ちなみにこの女性、PCR検査で陰性反応が続いていた2月15日、血清検査では新型コロナウイルス陽性という結果が出ていたと、地元新聞が報じている。

 また、中国四川省では、新型コロナウイルスに感染後、陰性となりいったん退院し、その後の再検査では陽性になったという別のケースもある。同省の新型肺炎対策チームは「検体の取り方の問題の可能性が高い」としている。

 日本感染症学会は、新型コロナはインフルエンザに比べてウイルス量が少なく、PCR検査結果の判定を難しくしており、早い段階でのPCR検査は「決して万能ではない」と述べている。

 一方、国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科の角田晃一医師は、一般論として「検体の取り方が検査する医療者によって違うと、陽性であっても陰性という結果が出ることがある」と指摘する。

 PCR検査は、綿棒で患者の咽頭などをぬぐって検体を取り、それを使って陽性か陰性かを調べるが、「正確に調べるには、上咽頭まで綿棒を到達させなければなりません。しかし、医療関係者向けにYouTubeなどで紹介している検体の取り方が、紹介元によって違います。世界で最も権威のある医学雑誌『ニューイングランドジャーナルオブメディスン』(NEJM)が発信するYouTubeの紹介は非常に信頼の置けるものですが、違う紹介元では、上咽頭まで到達できていない。これでは正しく検体を取れない。患者さんが痛がるからだろうと、上咽頭よりもっと手前で検体を取っている医師もいるかもしれません」(角田医師)。

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