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水井睦みずい整形外科院長

みずい整形外科院長。日本整形外科学会認定専門医、同会認定脊椎脊髄病医、同会認定リウマチ医、日本体育協会認定スポーツドクター。1995年北里大学医学部卒業。横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院、国立病院などを経て、2005年から東京・祐天寺にて開院。

草野球で顔面にボール当たり眼窩底骨折…どのようなケガ?

公開日: 更新日:

 本来、CTやMRIといった画像診断により眼窩底骨折は確認できますし、眼窩の周りにある神経や血管、筋肉の障害の程度を知ることはできます。日本の医療水準なら少なくとも眼窩底骨折を見逃すことはないでしょう。ですから、桃田選手の場合は、軽度の骨折は分かっていたものの、手術まで必要ではないのではないか、との判断をしていたのだと思います。

 眼窩底骨折で物が二重に見えるなどの視力障害が出ても、時間の経過とともに徐々に改善することは少なくありません。骨折による腫れが引いたり、出血が治まったりするからです。それでも症状が改善せず日常生活に支障がある場合は、全身麻酔による手術が行われます。桃田選手もその後手術を行っています。

 手術は基本的に折れた骨を元に戻して固定するのですが、薄い骨がばらばらに砕け飛んでいることも多いので、自分の他の場所の骨やシリコーン、セラミック、チタンなどの人工物を移植することになります。

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