加瀬部駿介さん手術4回…世界にわずか70症例の病気と闘う

公開日: 更新日:

 その後、手術はしたのですが、やはり前の病院と同じで、すぐにまた血がたまって手術に次ぐ手術……。「このままだと右脚の切断もあるかも」と言われながら手術は4回続きました。血管内で血が詰まらないように傷口は半分開けたまま、ずっと紙おむつをあてがう状態でした。当然、紙おむつでは足らず、シーツは毎日血だらけ。2週間ぐらいは輸血しっぱなしでした。

 4回目の手術後、ついに「プレドニン」という強いステロイド薬の大量投与になりました。3日間続けた結果、血液の数値は安定しましたが、副作用がひどくて大変でした。

 まず眠れない。次にむくみで1日に体重が6キロも増減する。極めつきは、ちょっと頭がおかしくなりました。点滴を勝手に抜こうとしたり、なぜか突然「この病気はプロ野球の○○監督のせいだ」と言い出したり……。野球にも、その監督にも、特別な思い入れはないんです。言ったそばから変なことを言った自分に気づいてショックを受けました。

 この頃がいちばんヘコんでいました。やっと病名が分かっても、結局同じことの繰り返しで、頭はおかしくなるし、治らないんじゃないかと不安で……。そしたら相方に「副作用が出るってことは作用しているということだから大丈夫だ」と言われて、気持ちの上でとても大きい支えになりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か