著者のコラム一覧
東丸貴信東邦大学名誉教授、平成横浜病院健診センター長

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

10万人に約2人が発症「真性多血症」とは? どんな症状なの

公開日: 更新日:

 医師の診断を得ていない「隠れ貧血」(主に鉄欠乏性貧血)の人口は、日本人女性の1割を占めるというデータ(国民栄養調査)があります。

 貧血は一般的にみられるのに対し、比較的まれな病気が多血症です。いったい、どのような病気なのでしょうか。

 先に「多血」について説明しましょう。

 赤血球数の目安になる「ヘモグロビン」(赤血球内にあるタンパク質の一種。全身の細胞に酸素を送る働き)の値が、男性では赤血球ヘモグロビンが1デシリットル当たりおおむね18g/デシリットル。女性はわずかに少なく、16g/デシリットル以上の状態を「多血」といいます。

 診断時の平均年齢は60歳ぐらいで、20歳未満の若い人に発症することはまれです。

 多血症の症状ですが、俗にいう“血の気が多い”とか、頭が切れやすくなるという症状でありません。

 代表的な症状は、めまいや頭痛、倦怠感などです。また、血が固まりやすくなるので、心筋梗塞脳卒中やエコノミークラス症候群といった怖い病気の要因にもなりかねません。

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