膵臓がんリスクが2倍近くも増える…「歯周病」の恐ろしさ

公開日: 更新日:

「前出の通りジンジバリス菌には、ほかの細胞内に入り込む能力があります。それによって、血液脳関門を突破し、脳の中に入り込むのです。ジンジバリス菌は脳のアミロイドβの沈着を促し、アルツハイマー型認知症のリスクを上げます」

 ある研究では、アルツハイマー型認知症で亡くなった10人中4人の脳にジンジバリス菌の毒素LPSが検出され、アルツハイマー型認知症でなかった人の脳からは一人も検出されなかった。

 さらに、アルツハイマー型認知症で亡くなった人の海馬にはジンジバリス菌のLPSが存在していたことを突き止めた研究報告もある。

 歯周病が歯や歯の土台にダメージを与え、咀嚼力を低下させるのも、健康長寿を考える上では大問題だ。

「食べられるものが限定され、栄養面に偏りが出ます。軟らかく煮込んだ料理しか食べられなくなると、ビタミンA、C、Eといった抗酸化物質を取りにくくなる。すると体内の酸化ストレスが増え、慢性炎症が起こりやすくなるのです」

 がんはステージによっては治療が難しく、アルツハイマー型認知症はいまだ治療薬がない。一方、歯周病は予防や治療で進行を抑えられる。がんや認知症をはじめとする重大病のリスクを減らせるのだ。このチャンスを逃してはいけない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”