いつまでも口から食べたい<下>元気なうちに家族と話し合う

公開日: 更新日:

 食事介護をする人のスプーンを運ぶタイミングが遅かったり早かったりすると、のみ込みにくくなる。また、食べるものの形態も重要。細かく刻んだものにとろみをつけると「食べやすく誤嚥しにくくなる」と考えられがちだが、逆。食べる力が衰えている人は、口の中で食物をまとめられず、細かく刻んだ食物はかえって食べにくく誤嚥しやすくなる。その人の状態に応じた食物形態を考えなければならない。

「個人の心身の問題、関わる人の実力や積極性、家族の支援体制などが、『今後、口から食べられるようになるかどうか』に影響します。そのためには、生活者として包括的に見ていく必要があります」

■「食べない」ことで脳機能の低下が加速する恐れも

 小山理事長は、長年の経験をもとに「KTバランスチャート」というツールを開発。これは、「心身の医学的視点」「摂食嚥下の機能的視点」「姿勢・活動的視点」「摂食状況・食物形態・栄養的視点」を大きく4つに分けた観点から包括的に評価するツール。4つの観点は、それぞれさらに細かく13項目に分類されており、現状が客観的に数字で見えてくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意