著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

紅蘭さんは今年も2つ…ポリープの対処法は大腸と胃で異なる

公開日: 更新日:

 40歳を越えたあたりから、友人や同僚らとの会話に病気の話がけっこう増えてきます。その中でポリープが話題になることもあるでしょう。

 先日、タレントの紅蘭さん(31)が自身のSNSで「(大腸に)ポリープが2つ見つかりました」と投稿。昨年、1センチ以上のポリープを切除したことから、「去年摘出したばかりなのに。こんなにも早く成長していくんだ」と驚いたことを報告しています。

 ポリープは粘膜から隆起した病変の総称で、大腸や胃のほかいろいろな部位にできます。一般の方はひとくくりに語っていますが、できる部位によって危険度が変わるから要注意です。

 結論からいうと、大腸のポリープは、がんになる恐れがあるタイプを含んでいます。そのうち腺腫と呼ばれる良性腫瘍が、あるとき悪性化して増大するものが大腸がんです。腺腫が大きくなると、発がんリスクが上昇。直径1センチ以上では、3割弱ががん化するというデータもあります。

 紅蘭さんは、母も祖母も「大腸がんになっている」ため、昨年に続いて今年も大腸内視鏡検査を受けたそうです。実は大腸がんのうち2~3割は家族内に多発することがあるとされていますから紅蘭さんの心掛けは素晴らしい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言