湿布薬は貼りすぎると危ない!吐血して搬送されたケースも

公開日: 更新日:

 市販の湿布薬に含まれている代表的な成分は「フェルビナク」「ジクロフェナクナトリウム」「インドメタシン」の3つ。いずれも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される薬剤で、抗炎症、鎮痛、解熱の作用がある。

「解熱鎮痛剤のアスピリン、ロキソプロフェン、イブプロフェンなども同じ非ステロイド性抗炎症薬です。有効成分が胃粘膜の保護作用を低下させてしまうため胃腸障害を起こしやすく、吐き気、消化不良、下痢、消化器の潰瘍や出血といった副作用や腎機能障害が表れるケースもあります。湿布薬を貼り付けると、皮膚から吸収された有効成分の一部は血液中に取り込まれて全身に回りますから、飲み薬を飲んだ時と同じ状態になります。貼る枚数に比例して成分の血中濃度は高くなるので、継続して過剰な量を貼り続けていると、重大な副作用のリスクが高まります」(神崎氏)

 湿布薬は飲み薬よりも安全性が高いというイメージがあるためか、通院しているクリニックで大量に処方してもらっている人も少なくない。現在、病院で処方できる湿布薬の枚数は1回70枚までとされているが、市販のものと併用して、腰、背中、肩に大量に貼り続けていた高齢者が、急性胃潰瘍で吐血して緊急搬送されたケースも報告されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ