整形外科を受診しても五十肩が良くならない理由 専門医が指摘

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「肩の動作は腱板と、その周辺の筋群が共同で行っています。仮に一部の腱が切れても、断裂部で生じた炎症を注射で抑え、残存した腱板を断裂腱の損失を補えるまでリハビリで鍛えられれば、断裂が残ったままでも痛みなく治せます。ただし断裂の大きさやひどさによっては断裂部分をつなぐ手術が必要です」

 痛みもキズも小さく、数日程度の入院で済む関節鏡手術という治療法も確立されている。

 最後に、「身体バランスの乱れから生じた肩痛」だ。肩は肩甲骨を介して背骨や肋骨に付着する筋群で体幹とつながり、さらに背骨は腰で骨盤と連結している。つまり肩の動きは肩甲骨を通じて全身と連携している。たとえば猫背で姿勢が悪いと、肩を動かそうとしても、腕の動きに追随すべき肩甲骨の動きが十分に発揮できず、結局つなぎ目となる肩関節部に負荷がかかり痛みが生じる。

「機能障害による肩の痛みは理学療法士によるリハビリで改善が期待できます。しかし、これこそ画像診断では異常が見つかりません。肩を診るためには、患者さんの体幹の硬さやブレ、何げないしぐさから表情の変化までもチェックしながら、全身の機能にも目を配った診察が不可欠です」

 単なる「五十肩」には聞き慣れた安心感がある一方、難渋している患者にとっては漠然とした不信感がある。言い換えれば、それらを正確に診断できる医療機関なら、長く肩の痛みに苦しまなくて済む可能性が高い。さらば、肩の痛み。

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