整形外科を受診しても五十肩が良くならない理由 専門医が指摘

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 安静痛と夜間痛のある炎症期では、炎症を鎮めるのが最優先だ。

「私は速やかで強力な消炎が期待できるステロイドの関節内注射を比較的積極的に選択し、肩を動かすことは避けるようにしてもらっています」

 炎症期が過ぎ安静痛が治ると、肩はガチガチに固まり、可動可能な範囲を超えて動かそうとすると痛む凍結期になる。

「炎症で変性し伸張性を失って癒着した関節包を伸ばしたり剥がしたりして、動きを再獲得するのが目標。安静や薬は基本的に不要で、リハビリが主です。個人差はありますが、半年から1、2年かけて生活に不自由ない程度に良くなります」

■原因を正しく追求できれば症状は治まる

 次に「腱板断裂」だ。肩の深部にある筋腱4本の総称が腱板で、加齢やケガで断裂し、肩の痛みや可動制限が生じるのが腱板断裂。凍結肩と同じく中高年によくみられる。

 腱板断裂の痛みの性質は動作途中での引っかかった痛みが多い。また断裂が大きくなると肩の主要な動力源が失われ、自分の腕すら持ち上がらなくなることもある。ただ、骨の問題でないためレントゲンでは写らず、画像検査はMRIか超音波検査が用いられる。

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