著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

「乾燥肌」は予防が何より重要 保湿成分と油分が欠かせない

公開日: 更新日:

 冬は「肌の乾燥」が気になる季節です。湿度が10%以下の砂漠並みの乾燥状態になることもあるため、皮膚がカサカサしたり、痒みが出たり、あかぎれになる人もいます。

「乾燥肌」とは、皮膚の一番外側の角質と呼ばれる層に含まれる水分の量が低下した状態を指します。角質は皮膚のバリアー機能の主体ですので、角質が弱くなるということはバリアー機能も弱くなり、肌荒れや感染を引き起こしてしまいます。

 乾燥肌の原因は、外的要因である空気の乾燥はもちろんですが、「紫外線」や「洗い過ぎ」も挙げられます。

 また、内的要因として、加齢による「水分量の低下」や「ホルモンの変化」「栄養バランスの偏り」などがあります。

 皮膚を乾燥から守るためには、外から水分を補給する「保湿」が重要です。単に水分を補うだけでなく、水分を抜けにくくするために、保湿成分や適度な油分も必須となります。

 医薬品の保湿成分は主に2種類で、「尿素」と「ヘパリン類似物質」があります。尿素は濃度の高いものをおすすめしますが、傷口には染みる場合がありますので注意が必要です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較