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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ワクチン接種で1億円が当たる…それでも集団免疫が危うい理由

公開日: 更新日:

 アメリカは5月半ばの段階で12歳以上の子供への新型コロナワクチン接種が始まり、人口の35%が接種を完了、感染者も減り始めています。ここにきて接種のペースが落ちているため、各州ではあの手この手で一人でも多くの人に打ってもらおうと躍起です。ところが、それでも集団免疫が達成できないかもしれない理由があることが明らかになってきました。

 接種のペースが鈍ったのは、一般に「ワクチンに対して懐疑的または積極的でないアメリカ人が接種を渋っているから」と考えられています。4人に1人いるとされるこうした層をターゲットにオハイオ州で始まったのが、「ワクチンを打てば1億円が当たる」というプログラム。ミシガン州デトロイトでは知り合いを1人説得して接種させれば約5000円のギフトカードがもらえ、ウェストバージニア州では接種した若者に約1万円の貯蓄債券がプレゼントされます。

 接種率が全米平均より高いニューヨークでも、ヤンキースタジアムで接種すれば観戦チケット、ターミナル駅のポップアップサイトで打てば地下鉄1週間乗り放題のカードをプレゼントなどのキャンペーンを展開しています。

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