著者のコラム一覧
奥田研爾横浜市立大学名誉教授

1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。元日本エイズ学会理事など。著書に「この『感染症』が人類を滅ぼす」(幻冬舎)、「感染症専門医が教える新型コロナウイルス終息へのシナリオ」(主婦の友社)、「ワクチン接種の不安が消える コロナワクチン114の疑問にすべて答えます」(発行:日刊現代/発売:講談社)のほか、新刊「コロナ禍は序章に過ぎない!新パンデミックは必ず人類を襲う」(発行:日刊現代/発売:講談社)が8月に発売される。

無症状の感染患者が接種しても問題ないのか 悪化はしない?

公開日: 更新日:

 テレビ朝日系情報番組「グッド!モーニング」などで天気を担当する気象予報士の依田司さんが、新型コロナウイルスに感染した。6月24日に1回目のワクチン接種以降、高熱やだるさなど体調不良を訴え、当初は副反応を疑っていた。

【Q】無症状の感染患者が接種しても問題ないのか

【A】「このケースでは、接種した時点ですでに感染していた可能性があります。一般的に1回目のワクチン接種後、予防効果が出てくるのは6~8日以後です。無症状感染者がワクチンを打った際、ワクチンの効果はなく感染します。ただ、世界でもこうした例はあまり報告されていないでしょう」

【Q】新型コロナウイルス以外の感染症で抗体がある人が接種し悪化したことは?

【A】「エイズなどでは、すでに抗体がある人がウイルスを取り込むとマクロファージ(体内に侵入した細菌などの異物を食べる能力)が活性化するとされています。一方で弱毒生ワクチンは、ワクチンを受ける人の抵抗力が弱っていると、感染を招いてしまうリスクはあります。日本ではポリオウイルスの生ワクチンで、ワクチンを飲んだ後にポリオを発症する例が生じ、不活化ワクチンの注射に変更された歴史があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    佐藤輝明&森下翔太の覚醒で阪神「歴史的大記録」達成の予感…実現すれば40年ぶりの快挙

  4. 4

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  5. 5

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  1. 6

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家

  2. 7

    三山凌輝がNYライブで復帰もファン真っ二つ…プロデューサーSKI-HIの“1億円頂き男子”擁護は正解か

  3. 8

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 9

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  5. 10

    巨人「松井秀喜監督」は完全消滅か、可能性あるか…恩師・長嶋茂雄さんは誰よりも願っていた