脳<上>脳を活性化させる朝の起床と入浴の方法 廃用性委縮を防ぐ

公開日: 更新日:

 体は使っていないと、使わない部位の働きが衰えてしまう。これを「廃用性萎縮」という。

 たとえば、脚を骨折してベッドや車イスでの生活を長く続けていると、骨折が治った後も、うまく歩くことができなくなる。それでも、筋肉量の多い若い人の場合には、リハビリをすれば以前と同じように歩けるようになるが、高齢者の場合にはリハビリをしても再び歩くことができず、そのまま寝たきりになるケースも少なくない。

 これと同じことが脳にも起こる。日本精神神経学会指導医で「保坂サイコオンコロジー・クリニック」(東京都中央区)の保坂隆院長が言う。

「脳には『ニューロン』と呼ばれる神経細胞があり、無数のネットワークとして張り巡らされています。ニューロンは学習や記憶と密接な関係があり、体の筋肉と同じように使用頻度が少ないと衰えてしまいます。脳は70歳を越えても鍛えることができますが、使わなければ20代、30代でも衰え始めます。ダラダラとテレビやスマホを見ているだけで、自分で考えることを放棄すれば、脳はアッという間にサビついてしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い