「片頭痛」はなぜ薬を飲んでも良くならないのか? 専門医に聞いた

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 緊張型頭痛は、運動、ストレッチ、入浴で血行が良くなると改善するが、片頭痛では逆に悪化することもある。

 片頭痛と正しく診断されない弊害はQOL低下や社会的損失を招くだけではない。

「痛みを鎮めるために頭痛薬を頻繁に服用していると、薬剤の使用過多による薬物乱用頭痛が生じます。市販薬だけではなく、医師から処方された薬でも起こります」

 薬物乱用頭痛は、脳が痛みに敏感になり、通常は感じないレベルの刺激でも強い痛みとして感じるようになった状態。薬が効かなくなり、効いても短時間しか効果が持続しない。

 月に10日以上、頭痛薬を服用しているとリスクが高くなる。

 日常生活に影響を与える頭痛があるなら、片頭痛を疑い、頭痛専門医がいる医療機関を受診すべきだ。

 片頭痛の治療薬は、鎮痛薬、片頭痛専用薬、頭痛を予防する薬などさまざまな種類があり、頭痛の程度や頻度に応じた処方がなされる。頭痛がいつ出たか、どのように出たかを記す頭痛ダイアリーなどをチェックし、頭痛の出やすいタイミングに応じた薬の飲み方の指導も専門医は行う。

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