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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

血不足タイプのフケ対策はブドウで頭皮をパワーアップ

公開日: 更新日:

 肩のあたりにパラパラ白い粉……。毎日、髪を洗っているのにフケが目立つと気になるもの。薬膳的「食べるヘアケア」で対策を図りましょう。

 中医学では、フケは2種類のタイプに分かれると考えます。1つ目は「血不足タイプのフケ」。体に栄養を与える液体である血が不足して、頭皮に十分な栄養が行き届かないことが原因です。乾燥性のパサパサしたフケで、髪もパサついているという特徴があります。

 中医学において「髪は血の余り」=「血余」といわれています。

 血が充実して余裕があれば髪の状態がよく、逆に不足して余裕がなくなると髪がパサつく、コシがない、痩せて細くなるといったトラブルが表れます。抜け毛も増えがちです。他にも、めまい、疲れ目、不眠、顔色が悪いといった不調も見られます。

 対策は、しっかりと血を補う食材を取り入れて頭皮のパワーアップを図ること。造血作用の高いレバー、カツオ、マグロ、ホウレン草、ニンジン、ブドウ、プルーンなどがおすすめです。

 そして2つ目が「水分と脂肪過剰タイプのフケ」。こちらは新陳代謝が悪く、体内に余分な水分や脂肪がたまっていることが原因になります。湿ったフケで、頭皮がベタベタしているのが特徴です。頭皮が赤く炎症を起こしたり、湿疹やかゆみを伴うことも。また、水太りしやすく、肥満気味な人に多く見られ、普段から体が重だるい、むくみやすい、下痢しやすいといった傾向もあります。

 このタイプは水分代謝をアップし、体にたまった老廃物を排出することが改善への近道です。海藻類、アサリ、シジミ、タケノコ、緑豆もやし、ゴボウ、キュウリなどを取り入れるとよいでしょう。

■血不足タイプのフケ対策レシピ

ホットフルーツ赤ワイン

 造血作用に優れたブドウを赤ワインとレーズンで取り入れ、さらにプルーンをプラス。寒い冬の夜にぴったりのホットドリンク。

【材料】2人分
●赤ワイン  2カップ
●レーズン  大さじ2
●プルーン  4個
●ハチミツ  適量

【作り方】
 耐熱性のグラスに、赤ワイン、レーズン、プルーンを入れてレンジで50秒加熱する。ハチミツで好みの甘さに調える。

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