著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ニラ】血の滞りを解消して血流をアップさせ凝りをほぐす

公開日: 更新日:

 年を取るにつれて、肩凝りがひどくなる人は少なくありません。加齢に伴って骨が変形したり、大胸筋など胸の筋肉が縮んで弱まり、背筋力も低下します。その結果、姿勢が前に傾きやすく、肩に負担がかかって筋肉の血行が悪くなることで、肩凝りが引き起こされるのです。

 とくにシニアの場合は、凝りより痛みが強くなりがち。しんどいあまりに体を動かさずにいると、いよいよ血流が悪くなって筋肉が凝り固まってしまいます。食事で体の中からも凝りをほぐしましょう。

 中医学においても、血の巡りが悪くなり筋肉が硬くなることで肩凝りが起こると考えます。血の巡りが悪い状態は「於血」と呼ばれ、体の末端にまで栄養が行き届かず、新陳代謝が低下して老廃物が体にたまりやすくなります。肩凝りと同時に打ち身やアザができやすくなったり、頭痛、関節痛などのトラブルが見られることがあります。

 さらに血の巡りの悪さは、がんなどの悪性腫瘍、血液がドロドロになってあちこちに固まりやすいことから脳梗塞心筋梗塞などを引き起こす原因にもなります。しっかりと血行を促進する食材を取り入れて、肩凝りを改善するとともに、これらのリスクも回避しましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然