著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

マウンティング気味の自慢話はウソだらけの可能性あり

公開日: 更新日:

 米ノースカロライナ大学のジーノらは、「偽物のブランド品を身につけていると誠実性がなくなっていく」という面白い研究結果(2010年)を公表しています。

 他人に自慢話をするようなマウンティング気質の人は、ウソによって自らを武装している可能性があると指摘し、その結果、他者に対して攻撃的になったり、悪い意味で勘違いしてしまったりするというのです。

 実験では、本物のブランド品のサングラスをかけさせたAグループと、本当は本物なのに、あえて「偽物」と伝えて同じサングラスをかけさせたBグループを比較しました。その間、さまざまな質問を両グループにしたところ、Bグループの実に約7割は、質問に対するコメントの内容に誇張表現や大袈裟な言い回しを使ったそうです。面白いことに、サングラス以外にも宝石や洋服などで試した結果も、同様に見えを張る傾向にあったといいます。

 また、この実験では「偽物のブランド品を身につけていると攻撃的になる」というデータも明らかになっています。

 誰かに突っ込まれると偽物だとバレないようにウソの上塗りが始まり、攻撃的になる。ウソで塗り固められた詐欺軍団らは典型例でしょう。

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