著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

マウンティング気味の自慢話はウソだらけの可能性あり

公開日: 更新日:

 米ノースカロライナ大学のジーノらは、「偽物のブランド品を身につけていると誠実性がなくなっていく」という面白い研究結果(2010年)を公表しています。

 他人に自慢話をするようなマウンティング気質の人は、ウソによって自らを武装している可能性があると指摘し、その結果、他者に対して攻撃的になったり、悪い意味で勘違いしてしまったりするというのです。

 実験では、本物のブランド品のサングラスをかけさせたAグループと、本当は本物なのに、あえて「偽物」と伝えて同じサングラスをかけさせたBグループを比較しました。その間、さまざまな質問を両グループにしたところ、Bグループの実に約7割は、質問に対するコメントの内容に誇張表現や大袈裟な言い回しを使ったそうです。面白いことに、サングラス以外にも宝石や洋服などで試した結果も、同様に見えを張る傾向にあったといいます。

 また、この実験では「偽物のブランド品を身につけていると攻撃的になる」というデータも明らかになっています。

 誰かに突っ込まれると偽物だとバレないようにウソの上塗りが始まり、攻撃的になる。ウソで塗り固められた詐欺軍団らは典型例でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    我が専大松戸がセンバツ王者で無敗の横浜に大金星も、達成感、喜びをあまり感じない理由

  2. 7

    永野芽郁「キャスター」“静かにフェードアウト説”一蹴!主演映画も絶好調で“稼げる女優”の底力発揮

  3. 8

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  4. 9

    長嶋茂雄さんは当然のように電車改札を「顔パス」しようとして、駅員に捕まった

  5. 10

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」