歯周病を悪化させる「歯石」は徹底的に取り除いたほうがいい

公開日: 更新日:

「歯の表面は、歯茎の上に露出した部分はエナメル質、歯茎で隠れている部分はセメント質という組織でできています。歯根部の表面は硬いエナメル質ではなくセメント質なので、SRPで歯石を削り取るときは、セメント質を削りすぎないよう注意する必要があります。歯周ポケットの奥深くに歯石がある場合、器具が届きにくいうえに目視で確認することもできません。ですから、治療者には技術が求められますし、処置にはどうしても限界があります」

 SRPでは歯石除去が難しい場合、歯茎を切開して目視しながら歯石を取り除く②フラップ手術が検討される。一般的な歯のクリーニング=メンテナンスでは、初回は目視による歯周病の評価とレントゲン検査を行い、SRPで歯石の除去を実施する。後日、歯周病の再評価を行い、改善の傾向があれば再びSRPを実施して経過を観察し、改善が見られない場合はフラップ手術を勧めるケースが多いという。

「歯周ポケットの深さが6ミリ以上あって、奥に歯石が付いていれば、歯周病は進行していると考えられます。仮に歯石がなくてもバイオフィルムは付着しています。歯周ポケット奥の歯石はレントゲン検査で発見できないものも多く、そのまま放置していれば歯周病はどんどん悪化します。ですから、目視でしっかり確認できる手術を検討すべきと考えます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々