ジェネリックも先発薬も…深刻な「クスリ不足」の現状はどうなっているのか

公開日: 更新日:

■サプリメントを購入してもらうケースも

 ジェネリックが不足しているなら、先発薬を使えばいいのではと考える人もいるだろう。しかし、そう簡単にはいかない状況だという。

「あるジェネリックの在庫が不足している場合、まずは同じような効果が期待できる別のジェネリックを探して処方するケースが多いと思われます。ジェネリックを多く処方した病院や調剤薬局には診療報酬が加算されるため、医療機関の経営に関わってくるのです。また、患者さんの負担も変わってきます。たとえば、抗てんかん薬のレベチラセタム(一般名)は、先発薬とジェネリックで1錠当たり約90円の差額があり、先発薬に切り替えると1日2錠の服用で182円、1カ月で5460円の増額になります。3割負担の場合、1638円増ですが、長期に服用すれば大きな差額になりますし、クスリが複数あればそれだけ負担も増えてしまいます。そうした事情も考慮して、まずはジェネリック同士で代替品を探すのです」

 別のジェネリックがない場合、先発薬への切り替えを検討するが、どこの医療機関も薬局も同じことを考えるため、先発薬も不足しているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった