ジェネリックも先発薬も…深刻な「クスリ不足」の現状はどうなっているのか

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■サプリメントを購入してもらうケースも

 ジェネリックが不足しているなら、先発薬を使えばいいのではと考える人もいるだろう。しかし、そう簡単にはいかない状況だという。

「あるジェネリックの在庫が不足している場合、まずは同じような効果が期待できる別のジェネリックを探して処方するケースが多いと思われます。ジェネリックを多く処方した病院や調剤薬局には診療報酬が加算されるため、医療機関の経営に関わってくるのです。また、患者さんの負担も変わってきます。たとえば、抗てんかん薬のレベチラセタム(一般名)は、先発薬とジェネリックで1錠当たり約90円の差額があり、先発薬に切り替えると1日2錠の服用で182円、1カ月で5460円の増額になります。3割負担の場合、1638円増ですが、長期に服用すれば大きな差額になりますし、クスリが複数あればそれだけ負担も増えてしまいます。そうした事情も考慮して、まずはジェネリック同士で代替品を探すのです」

 別のジェネリックがない場合、先発薬への切り替えを検討するが、どこの医療機関も薬局も同じことを考えるため、先発薬も不足しているという。

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