ジェネリックも先発薬も…深刻な「クスリ不足」の現状はどうなっているのか

公開日: 更新日:

クスリ不足の状況が続いていることから、そのクスリが本当に必要な状態の患者以外には出さないようにとの“お願い”が通達されたケースもありました。たとえば、骨粗しょう症の患者さんに使われる活性型ビタミンD3製剤のエルデカルシトールというクスリは、ジェネリックも先発薬も不足したことから、代わりに少し効果が弱いアルファカルシドールというクスリが出されていました。しかし、アルファカルシドールは副甲状腺機能低下症、腎不全に伴う続発性副甲状腺機能亢進症、くる病・骨軟化症といった疾患の患者さんにとって必要度が高いため、骨粗しょう症の患者さんには使わないよう学会から要望があったのです。結局、骨粗しょう症の患者さんにはビタミンDのサプリメントを自身で購入してもらうことになりました」

 ジェネリックも先発薬も足りない状況は、まだまだ続くと考えられる。患者はどう対応すればいいのか。

「複数のクスリが処方されている人は、本当にそのクスリが必要なのかを担当医に相談して、あらためて見直すとよいかもしれません。また、『いつものクスリでなければ嫌だ』といった要望は通らないと考えておくべきです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か