著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

腎機能が低下した状態では安静第一で運動するのは良くない?

公開日: 更新日:

 腎臓リハビリテーションで期待できる効果には「身体機能の向上」「心臓、脳への保護」「腎臓の保護」があります。腎臓病の患者さんの身体機能は、健康な人に比べて7割程度になっているというデータがあり、ご高齢の腎臓病の患者さんでサルコペニアやフレイルと呼ばれる虚弱状態になる方が増えていることが近年課題になっています。

 また、腎臓病の患者さんは、健康な人に比べると、心臓・脳の病気になる可能性が数倍高いという報告もあります。そこをなんとかしなければ、という思いがあり、腎臓リハビリテーションとして患者さんに運動してもらうことに着目しました。

 ただし、すべての腎臓病の患者さんが運動を行っていいというものではありません。透析導入直前の患者さんや、重度の糖尿病、足の血流が悪い人などは、腎臓リハビリテーションを勧められないことも。自己流で運動するのではなく、必ず主治医の先生、運動の専門家である理学療法士や作業療法士と相談した上で、腎臓リハビリテーションを始めるようにしてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か