著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

肩から遠い膝や足に問題が起きて肩関節に影響が出ることも

公開日: 更新日:

 1カ月に及ぶサッカーW杯もいよいよ終了しました。熱戦の連続で寝不足になった方も多いかと思います。

 サッカーは攻撃を主とする選手と守備を主とする選手でチームが構成されます。そして概して強いチームは攻めと守りのバランスがよいものです。

 同様に、人体を構築する体の各関節には動くことが得意な関節と、体を安定させることが得意な関節があります。

 この可動性関節と安定性関節は、実は体に交互に配列されています。

 そして、可動性関節が自在に動くにはその両側に隣接する安定性関節がしっかりと支える必要があるのです。

 攻撃の選手が躍動できるのは守備の選手が万全だからこそチームが機能するのですね。逆に一人でも手を抜くと、他の選手がカバーしなければならなくなって連動性にほころびが出るのがチームです。

 ここで、体というチームをもとに肩の動きを考えてみます。たとえば可動性関節である股関節が硬くなってしまいました。本来、安定性関節である腰椎は、股関節が動かないのをカバーして無理に動こうとします。すると腰椎の上にある可動性関節である胸椎は、腰椎が安定しないのをカバーして無理に固まろうとします。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督