著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ハトムギ】精米の2倍以上のタンパク質を含む保健食 厚労省も推奨

公開日: 更新日:

 ハトが好んで実を食べたことから明治以降に名付けられたハトムギ。殻を除いて乾燥したものはヨクイニンと呼ばれ、利尿作用が強いため、むくみや下痢などを改善するための漢方として使われてきました。また、皮をむいたハトムギをまぜて炊いたおかゆ、少し濃いめに煎じたお茶でいぼを取るといった民間療法、胃もたれや食欲不振を抑える効果があることから、薬膳料理にも用いられていたとされます。

 40年ほど前に厚生労働省(当時は厚生省)が健康維持のために必要な栄養素を含んだ食品(保健食)として推奨したことからも、ハトムギが持つさまざまな健康効果に注目が集まっていることがわかります。

 少し前にハトムギを食べると流産するといった情報が流れたこともありましたが、その根拠はハッキリしません。一方では1日の摂取量の30倍近い濃度を投与したマウスの実験でも流産に対する効果が見られていないという論文の報告があります。一般的に販売されているお茶では、さらに濃度が低いですし、食べすぎなければ問題はないと考えますが、気になる方は控えるのもひとつの選択肢でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発