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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ハトムギ】精米の2倍以上のタンパク質を含む保健食 厚労省も推奨

公開日: 更新日:

 ハトが好んで実を食べたことから明治以降に名付けられたハトムギ。殻を除いて乾燥したものはヨクイニンと呼ばれ、利尿作用が強いため、むくみや下痢などを改善するための漢方として使われてきました。また、皮をむいたハトムギをまぜて炊いたおかゆ、少し濃いめに煎じたお茶でいぼを取るといった民間療法、胃もたれや食欲不振を抑える効果があることから、薬膳料理にも用いられていたとされます。

 40年ほど前に厚生労働省(当時は厚生省)が健康維持のために必要な栄養素を含んだ食品(保健食)として推奨したことからも、ハトムギが持つさまざまな健康効果に注目が集まっていることがわかります。

 少し前にハトムギを食べると流産するといった情報が流れたこともありましたが、その根拠はハッキリしません。一方では1日の摂取量の30倍近い濃度を投与したマウスの実験でも流産に対する効果が見られていないという論文の報告があります。一般的に販売されているお茶では、さらに濃度が低いですし、食べすぎなければ問題はないと考えますが、気になる方は控えるのもひとつの選択肢でしょう。

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