著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

最愛の娘を亡くし生きる気力や聞く欲求を失っていた女性が…

公開日: 更新日:

 補聴器によって生き方が大きく前向きに変わった──。そんな話を聞くことは珍しくありません。さまざまな人生の転機に補聴器の存在があり、日々それに立ち会わせていただいています。

 最近、70代の女性が息子さんとご来店されました。ご本人は乗り気でない様子。それでも息子さんの熱心なサポートで補聴器を試していただくことになりました。

 調整を重ねるうちに、少しずつご自身のお話をしてくれるようになりました。聞けば半年前、長く病気療養中だった最愛の娘さんを亡くされ、ショックで生きる気力を失いかけていたといいます。もう音なんて聞こえなくていい、今は静かだからそのままでいいんだ、もう生きていたくないとも思っていたと……。

 でも、息子さんのサポートもあり、お試し期間中に補聴器を日々つけてくださるようになりました。感想をメールで送っていただくようにお願いしているのですが、日を追うごとに「今日の会食時、離れた席の男性の声が聞きづらかった」「タクシーで運転手さんとやりとりが難しかった」といった感想が増えました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束