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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アメリカは世界でもまれな“公衆トイレ砂漠”…その理由は?

公開日: 更新日:

 東京の街で移動中にトイレに行きたくなったら、まずどこに向かいますか? おそらく駅でしょう。でもニューヨークの地下鉄駅でトイレを探しても見つかりません。

 ニューヨーク、いやアメリカは世界でもまれなる公衆トイレの砂漠地帯です。

 2021年イギリスのトイレ用品会社の調査によると、人口当たりの公衆トイレの数が最も多いのは、アイスランドで10万人当たり56個。それに比べニューヨークは10万人あたりわずか4個、全米の平均は8個で、どちらも大して変わりません。同じ調査で日本は11個となっていますが、東京など中心部はもっとずっと多い感じがします。少なくとも、ニューヨークのように、やっと見つけたホテルのトイレは宿泊客専用で、鍵がかかっていたというような悲しい経験はありませんから。

 ではなぜニューヨークには公衆トイレがこんなに少ないのか? ニューヨークタイムスの記事によれば、1930年禁酒法の時代には、200万個ものトイレが公園などに設置されたそうです。それまでのようにバーで用を足せなくなったからというのが理由です。 

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