著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【サクランボ】体内の湿気を払う効能があり関節痛の改善に役立つ

公開日: 更新日:

 改善のためには、体内の湿気を払い、体を温める食材を取り入れることが大切です。また、中医学で筋骨をつかさどる臓器「腎」の働きを高めることもポイントになります。

 おすすめは、いまが旬のサクランボ。「風湿」という体内の余分な湿気を払う優れた効能があり、梅雨どきの体調維持に欠かせないフルーツなのです。そして、まさに湿度が高いときに引き起こされる関節の痛み、こわばり、麻痺に威力を発揮するとされています。リウマチ、むくみの改善にも役立ちます。

 また、体を温める効果も大。じつはフルーツはどちらかというと、体を冷やすものが多く、サクランボは貴重な「冷え改善フルーツ」でもあります。

 さらに、腎の働きを高めて老化によるトラブル対策にもおすすめ。人間のエネルギー源である気を補う作用も高く、滋養強壮、疲労回復にも効果的です。

 愛らしい姿からは想像できないほど健康に役立つサクランボは、美容にもうれしいフルーツで、美肌によいとして古来「美容薬膳」によく使われます。70歳を過ぎても10代の肌の美しさを保っていたという西太后も、愛食していたそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった