著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

骨髄異形成症候群の男性「自分の最期は自分でわかっている。もう輸血はしません」

公開日: 更新日:

 あけぼの診療所は、都内で(たぶん国内でも)最も在宅で輸血をしている医療機関です。その数は1年あたり1000件近くになり、さらに年々増加しております。

 輸血を必要とする患者さんは大きく分けて、造血機能に問題がある方と、出血で血液が足りなくなった方がいます。こういった患者さんが外来で輸血通院が難しくなった場合、在宅輸血が導入されます。

 しかし、輸血には特殊な対応が必要となるため、通常の在宅医療機関では、在宅輸血をしないケースが大半です。在宅輸血をしてくれる医療機関が見つからない患者さんは、外来に通えなくなったことから貧血が進行し、数カ月で旅立たれる──。これが、一部では現在の「普通」になっているのでした。

 当院ではそのようなあり方に疑問をもち、「できません」を言わなくて済む医療を目指し実施しております。

 そうした当院での在宅輸血を実施される患者さんは、在宅輸血をしてくれる医療機関が見つからない患者さんたちに比べ、非常に長くご自宅での時間を過ごされます。今日はそんな患者さんのお話です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?