著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

ナチュラルな女性と一緒にいる男性は実際より評価が高くなる

公開日: 更新日:

 前者を「ポジティブハロー効果」と呼び、後者を「ネガティブハロー効果」と呼ぶのですが、良い部分を光らせられれば、“あばたもえくぼ”に映るでしょうし、悪い部分が目立つようであれば“坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”となってしまいます。人に与える印象というのは、自分次第で変えられるということでしょう。

 裏を返せば、私たちが誰かを評価したり、判断したりするとき、そうしたバイアスがかかっている可能性があるとも言えます。印象だけならまだしも、偏見や誤った評価につながるようなら大きな問題となります。

 そのため、大事な判断を下すときは、複数人で決定したり、評価軸をいくつか用意したりすることも大切です。実際、そうした間違いが起こらないように、面接などの状況では複数の視点や情報を考慮し、客観的な視点を持つようにしているのです。

 心理学者であるシガールとランディは、次のような実験(1973年)を行っています。被験者グループに、カップルのように振る舞う男女2人を見てもらい、その際、ナチュラルで容姿端麗な女性と一緒にいるパターンと、奇抜なウィッグを着けるなど変わった風貌の女性と一緒にいるパターンを比較しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了