著者のコラム一覧
佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

暑い夏になると高校時代の熱血先生を思い出す やかんを手に巡回

公開日: 更新日:

 暑い暑い日が続いています。そんな夏の日の思い出話です。

 高校3年生の夏休み、私は毎日、自転車で学校に通いました。到着する頃は汗びっしょりです。

 学校では、窓を開けて風通しのよい廊下に机が1列に並べてあります。そこに座って、数時間、勉強をしました。家にクーラーなどない時代で、自宅でひとりの勉強では、だらだらしてしまうからです。また、周りに同じく受験生がいると、励みになって、我慢して勉強ができました。

 それ以上に、やる気を出させてくれたのが、英語担当の松木清先生です。先生は氷水の入ったやかんを持って巡回し、コップに水を入れて「飲め!」と言って、渡してくれるのです。冷たい氷水と、先生がそばにくることでシャキッとします。そして「分からないことがあったら聞け」と言ってくれました。

 暑い夏になると、この時の先生が思い出されるのです。

 山形東高校の同窓会がある時は、この名物教頭だった松木先生が必ず話題になります。高校受験の合格発表があってすぐ、入学前に全員が高校に呼び出され、皆に英語の小冊子が渡されました。50ページほどの、確か「ロビンソン・クルーソー」だったと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃