著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

NYでは耳が聞こえなくても音楽が楽しめる特別なベストが注目されている

公開日: 更新日:

 この夏、ニューヨークの芸術の中心地リンカーンセンターの屋外スペースで、とても特別なディスコ・パーティが開かれました。聴覚障害者のためのサイレント・ディスコです。そこで大きな注目を浴びたのが、特別なベスト「ハプティック・スーツ」でした。

 全員がヘッドフォンをして、外には全く音が聞こえないサイレント・ディスコは、もう珍しいものではなくなりました。しかし今回のイベントで活躍したのはヘッドフォンではなく、手話通訳とハプティック・スーツです。ハプティックは日本語に訳すと「聴覚の」という意味。

 ハプティック・スーツはこれまで、ゲーマーが殴られた時の衝撃などを体感するために着用することがありましたが、今回は音楽を耳ではなく肌で感じるために使われました。フィラデルフィアの会社ミュージック:ノット・インポッシブルが開発したこのスーツは、二本のベルトでバックパックのように肋骨部分で止めるベスト状のもので、手首用と足首用のバンドが2本ずつ付属しています。

 付けた感じは誰かにギュッと抱きしめられているような、またマッサージチェアに座っているかのような感覚だそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった