著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

NYではコロナ感染者が再び増加傾向に…オミクロン派生型「EG.5」(別名エリス)とは?

公開日: 更新日:

 ニューヨークではコロナ感染者が再び増加傾向にあります。 同時に、オミクロン派生型のEG.5(別名エリス)が新たなウイルスとして取って代わろうとしています。

 ニューヨーク州保健局が今月2日に発表したデータによると、コロナ感染者の数は前週 に比べ1.5倍以上に増加し、病院にかかった人の数も2割増えました。この増加傾向はアメリカ全体にも共通しています。

 同時に話題になっているのは、新たなオミクロン派生型EG.5で、今月5日現在全体の17%を占めるまでになっています。しかしEG.5はこれまでのオミクロン変異種と比べ、 感染力や致死率が高いわけではありません。専門家によると、今回感染者が増えているのは、単に人々の免疫が弱まっているためのようです。

 しかしそれ以上に懸念されているのは、この変異種がどこからどのような経路で広がっ ているのかがはっきりわからないです。ニューヨークでは6月以降、無料のコロナ検査が受けられなくなり、政府による検査薬の無料配布もなくなりました。どの州でも似たような状況です。またご存じのようにアメリカは医療費が非常に高いため、少しの熱程度では医者にかかる習慣がありません。そのため、コロナに感染していても検査せず、普通の風邪と思っている人がたくさんいると推測されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも