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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

わからないことを受け入れる「ネガティブ・ケイパビリティー」こそが大切

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 事実や理由そのものも不確実である。さらにそれに基づいた判断となれば不確実性が増す。謎であり、疑い続ける必要がある。もちろん今日マスクを着けるか着けないかという問題はある。しかし、それに対して正しい結論を出して対応することよりも、とりあえず適当に対応して、マスクを着けるなり、着けないなりすればよい。現時点での正解がないのであれば、どう判断してもいいということである。

 現実の行動と思考を切り分けることが重要だ。現実の対処より、考え続けることを重視する。今後もさらに考え続けるためにどうしたらよいのか。結論はさらに先送りされる。しかし、その先送りこそが重要である。どうか結論を急がず、これからも辛抱強くお付き合い願いたい。

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